東南アジア学会第91回研究大会プログラム

日時:
2014年6月7日(土)・8日(日)
会場:
南山大学 名古屋キャンパス
(〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18)
構内マップ http://www.nanzan-u.ac.jp/CMAP/nagoya/campus-nago.html
交通アクセス:

名古屋駅より地下鉄東山線本山乗り換え,名城線「八事日赤」駅より徒歩約8分
 (名古屋駅より約50分)

6月7日(土)

12:00
受付開始(R棟2階ロビー)
12:50
開会の辞(R49教室)
 大会準備委員長 小林 寧子(南山大学)

自由研究発表(報告20分,質疑応答10分,交代5分)

第1会場(R49教室)

第1セッション               司会:馬場 雄司(京都文教大学)

13:00
福島 直樹(京都大学・院生)
ラオス北部焼畑民の生存基盤
―生活用具の保有と貸借ネットワークに着目して
13:35
キーラン・アレクサンダー(京都大学・院生)
キリスト教布教とタイ民族学の形成
14:10
藏本 龍介(東京大学学術研究員)
都市を生きる出家者たち―ミャンマー最大都市ヤンゴンを事例として
14:40
休憩

第2セッション               司会:飯島 明子(天理大学)

15:00
寺井 淳一(東京外国語大学・院生)
バガン遺跡の形成における周辺諸地域との文化交渉
―インドとスリランカを中心に
15:35
北川 香子(学習院大学非常勤講師)・岡本 真(東京大学)
ウドン建都王と徳川家康―17世紀カンボジア・日本往復書簡より
第2会場(R56教室)

第1セッション               司会:吉村 真子(法政大学)

13:00
チュープ・サラーン(日本大学・院生)
カンボジア農村の低学歴女子労働者における工場生活の実態
―地方小都市の縫製工場のインタビュー調査から
13:35
細淵 倫子(首都大学東京・院生)
都市カンポンにおける住民の生活とその構造に関する一考察
―インドネシア ジャカルタ南部カンプン・ジャワにおける2007-2013年調査事例から
14:10
竹野 富之(名城大学非常勤講師)
国家によって護られる女性ムスリムの人権
―現代マレーシア国家による反DV法の動向に焦点をあてて
14:40
休憩

第2セッション              司会:植村 泰夫(広島大学名誉教授)

15:00
ピヤダー・ションラオーン(立命館大学)
19世紀末期から20世紀初頭におけるマレー半島北部の金採掘特権をめぐって
15:35
小西 鉄(京都大学・院生)
インドネシア財閥バクリグループによる債務処理戦略
―政治権力の私的利用と英国上場石炭企業ブミ社の創設
16:05
休憩
16:15
会員総会(R49教室)
17:15
東南アジア史学会授賞記念講演
伊藤 友美(神戸大学)
近現代タイ仏教とプッタタート比丘―一つの社会史
18:30
懇親会(第二食堂(教職員食堂))
 参加費:3,000円(一般・学生会員とも)

6月8日(日)

8:30
受付開始

パネル1 9:00-11:30 (第1会場)R31教室

高校世界史における東南アジア関係用語の厳選

司会:
青山 亨(東京外国語大学)
趣旨説明
 中村 薫(大阪大学招へい教員)
報告1
高校世界史での東南アジア用語について
 中村 薫
報告2
東南アジアの国としてサウジアラビアと答える生徒とともに
 小島 孝太(愛知県立犬山高等学校教諭)
報告3
東南アジア前近代史をどう教えてきたか
 磯谷 正行(愛知県立岡崎東高等学校教頭)
報告4
世界史B教科書の執筆と東南アジア史の内容厳選
 桃木 至朗(大阪大学)
討論者:
深見純生(桃山学院大学)

パネル2 9:00-11:30 (第2会場)R32教室

往還する親密性と公共性―東南アジアの宗教・社会組織にみるアイデンティティと生存の再創生

司会・趣旨説明:
    黄 蘊(関西学院大学)
報告1
シンガポールの広場に出現するゆるやかな公共性の場
 伏木 香織(大正大学)
報告2
マレーシア華人社会における中元節儀礼「盂蘭勝会」の都市的構造
 櫻田 涼子(育英短期大学)
報告3
民衆が創出する都市の親密性と公共性―ベトナム・ハノイの宗教施設「ハビ亭」と同郷会
 長坂 康代
報告4
スピリチュアリティの親密圏から公共性へ―イスラーム世界マレーシアの「仏教公共圏」
 黄 蘊(関西学院大学)
報告5
貧者にとっての親密圏と公共圏─マニラ首都圏における露天商組織の連帯と抵抗
 日下 渉(名古屋大学)
討論者
小林 知(京都大学)
11:30−12:30
  昼食休憩
*R31教室にて、パネル5に関連するドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』の紹介を行う予定です。

パネル3 12:30-14:30 (第1会場)R31教室

2013年フィリピン台風災害に見る公共性の越境と再編

趣旨説明
 山本 博之(京都大学)
報告1
ボディブローのような苦しみ─レイテ島ココナツ農民の被災経験
 日下 渉(名古屋大学)
報告2
周辺地域による被災地支援に関する一考察─サマール島カルバヨグ市の例
 細田 尚美(香川大学)
コメントと討論

渡辺 正幸(東京大学生産技術研究所目黒研究室研究員)
関 恒樹(広島大学)
葉山 アツコ(久留米大学)
玉置 泰明(静岡県立大学)

パネル4 12:30-14:30 (第2会場)R32教室

現代東南アジアにおける宗教の越境現象―タイ、ミャンマーを中心に

司会:
池田 一人(大阪大学)
趣旨説明
 片岡 樹(京都大学)
報告1
ミャンマー・シャン州ナムサンにおける山地民パラウンの越境と仏教実践の独自性
 小島 敬裕(京都大学)
報告2
「パオ仏教」の創出?―大陸部東南アジアにおける少数派仏教徒からみる民族と仏教
 村上 忠良(大阪大学)
報告3
タイ・ミャンマー跨境域における仏塔建立と聖者信仰―カレンの宗教運動
 速水 洋子(京都大学)
報告4
ブンチュム運動とラフ―東南アジア大陸部山地民から見たカリスマ仏教
 片岡 樹(京都大学)
討論者
土佐 桂子(東京外国語大学)
14:30−14:45
  休憩

パネル5 14:45-17:15 (第1会場)R31教室

9・30事件と社会暴力-その地方的な表出と歴史的意味の再検討

司会:
早瀬 晋三(早稲田大学)
趣旨説明
 倉沢 愛子(慶應義塾大学名誉教授)
報告1
“ジハード” の名における大虐殺―ジャワの場合
 倉沢 愛子
報告2
バリにおける9・30後の大量殺害―modus operandiの解明に向けて
 松野 明久(大阪大学)
報告3
ポスト・スハルト期における9月30日事件をめぐる新体制史観の動揺と復活
 高地 薫(愛知県立大学研究員)
報告4
9月30日事件の西カリマンタンへの波及経緯
―「1967年ダヤク示威行動」におけるダヤク社会のポリティクス
 松村 智雄(東京大学学術研究員)
16:00
閉会の辞
 弘末 雅士(東南アジア学会会長,立教大学)