東南アジア史学会 第56-60回研究大会プログラム
(発表タイトルのみの簡録です。)
第56回研究大会
- 日時:
- 1996年12月7日(土)・12月8日(日)
- 場所:
- 鹿児島歴史資料センター黎明館(鹿児島市)
12月7日(土)
開会の辞 新田栄治(大会準備委員長,鹿児島大学)
自由研究発表
- 国民国家の辺境における「近代」の表象:南スマトラにおける「宗教」と「アダット」の修辞学
坂井美奈子(オーストラリア国立大学・大学院) - 東北タイの治療師モーラム・ピーファー(molam phi fa)
加藤真理子(コーンケーン大学修士課程修了) - インドネシアにおける住民の軍事動員―日本軍政期の兵補制度の位置づけとその役割―
前川佳遠理(上智大学・大学院) - 日本軍政下のマラヤにおける日本語教育―現地編纂日本語教科書の分析を中心に―
松永典子(九州大学・大学院) - 漢文=字喃文対訳『佛説大報父母恩重経』に見る字喃について
清水 政明(京都大学・大学院) - 海外援助がフィリピンの開発行政の行政改革に及ぼす影響
小原 篤次(財団法人九州経済調査協会) - 島津氏の朱印船貿易について―大迫文書を素材として―
徳永 和喜(鹿児島県歴史資料センター黎明館)
12月8日(日)
シンポジウム 《海に住む人々:海民,海賊,海商》
- 趣旨説明 青山亨(鹿児島大学)
- 「シュリーヴィジャヤ時代」の海の民:『諸蕃志』にみる
深見純生(桃山学院大学) - ムラユ語文献からみたマレー海域世界:「海の民」,「森の民」と「陸の民」の関係について
西尾寛治(東京大学) - 休憩(15分)
- スールー諸島における海民の活動:その持続と変容
床呂 郁哉(東京大学) - 昼食・休憩(委員会 12:35~13:55)
- 会員総会
- 総合討論
司会:桜井由躬雄(東京大学)
閉会の辞 後藤乾一(会長)
第57回研究大会
- 日時:
- 1997年6月7日(土)・6月8日(日)
- 会場:
- 上智大学四谷キャンパス 図書館9階921会議室
6月7日(土)
開会の辞 寺田勇文(大会準備委員長)
自由研究発表
-
17,18世紀の東南アジア陶磁交易-福建台湾ネットワ-クと“交易の時代”以後
坂井 隆(群馬県埋蔵文化財調査事業団) - 狭間と近代領域国家―1950年代アラカンの地域主義―
齋藤瑞枝(東京大学大学院) - 1920~1930年代のカンボジアにおける社会変容
高橋宏明(上智大学アジア文化研究所) - マラヤ共産党と中国
原不二夫(アジア経済研究所) - Ngo Dinh Diem 政権期のベトナム南部における土地改革について
大野美紀子(立命館大学大学院) - 南部フィリピンにおけるイスラム教徒の女性の社会変革―ジェンダ-・イデオロギ-を中心として
石井 正子(上智大学大学院)
6月8日(日)
シンポジウム 《東南アジア史の中のタイ》
- 趣旨説明 石井米雄(神田外語大学
- シプソンパンナ-の伝統的地域政体」
加藤久美子(名古屋大学) - コメント:飯島明子(天理大学)
- 欧米系資本のシャム進出(1865年~1910年)
宮田敏之(京都大学大学院) - コメント:末廣 昭(東京大学東洋文化研究所)
- 20世紀前半のタイにおける官僚養成と教育制度」
玉田芳史(京都大学東南アジア研究センタ-) - コメント:平田利文(大分大学)
- タイ・仏印紛争―タイの対ラ-オ・クメ-ル・ベトナム宣伝
村嶋英治(早稲田大学) - コメント:吉川利治(大阪外国語大学)
- 総合討論
司会:石井米雄(神田外語大学)
閉会の辞 後藤乾一(会長)
第58回研究大会
- 日時:
- 1997年11月29日(土)・11月30日(日)
- 会場:
- 大阪大学豊中キャンパス基礎工学部国際棟 (SIGMA HALL)
11月29日(土)
開会の辞 桃木至朗(大会準備委員長)
自由研究発表
- 日本占領期ジャワの国民学校教育―教科書の分析―
乾 千代(桃山学院大学大学院) - マルコム・マクドナルドの自治国構想とUMNO - MCA連盟の台頭
鈴木 陽一(上智大学大学院) - インドネシア1974年婚姻法下のミナンカバウ社会―rumah tangga の用法を中心として―
中島 成久(法政大学) - 日本古代史よりみた東南アジア
山内 晋次(日本学術振興会特別研究員) - シッターン文書にみるコンバウン時代の地方単位ミョウの構造―中部ビルマ・サリン地方の事例を手がかりに―
岩城 高広(東京大学大学院) - フロンティア社会としての1820年代ジャワ島西部―プリアンガン・コーヒー生産地帯における水田開拓の検討から―
大橋 厚子(追手門学院大学)
11月30日(日)
シンポジウム 《東南アジアの社会変容と女性たち》
- 趣旨説明 加藤 剛(京都大学)
- マレー人農村の女性と男性の位置関係
板垣 明美(横浜市立大学) - ベトナム紅河デルタ村落の社会変容と女性労働―バオカップ~ドイモイ期の託児所運動の変遷を中心に―
岩井美佐紀(日本学術振興会特別研究員) - 国際出稼ぎと女性の役割―香港および日本で働くフィリピン女性の事例から―
小瀬木えりの(日本学術振興会特別研究員) - タイ国周縁における社会変化と女性―国家と民族の間で―
速水 洋子(京都大学) - コメント
石井正子(国立民族学博物館・地域研究企画交流センター) - コメント
石川 登(京都大学) - 総合討論
司会:加藤 剛(京都大学),青山 亨(鹿児島大学)
閉会の辞 後藤乾一(会長)
第59回研究大会
- 日時:
- 1998年6月6日(土)・6月7日(日)
- 会場:
- 慶應義塾大学三田キャンパス 北新館ホール
6月6日(土)
開会の辞 野村 亨(大会準備委員)
自由研究発表
- インドネシアにおける農村開発政策と住民の組織化―ジャワ島中部K村を事例として
島上 宗子(京都大学大学院) - シャン仏教の出家式と社会的威信―タイ北部メーホンソン県のシャンの事例より
村上 忠良(筑波大学大学院) - タイー・ヌン語の歴史―ベトナム少数民族語の表記法と標準化をめぐって
伊藤 正子(東京大学大学院) - ポピュラー小説「ルプス・シリーズ」を読む―インドネシアのベストセラー小説にみる「開発の落し子」達の心象
竹下 愛(インドネシア文学研究者) - マレーシア華人による文学史の創出
舛谷 鋭(立教大学)
6月7日(日)
シンポジウム 《東南アジアにおける軍》
- 趣旨説明
大会委員 - ベトナム
小高 泰(敬愛大学) - ビルマ
伊野 憲治(北九州大学) - タイ
玉田 芳史(京都大学) - コメント 1
坪井 善明(早稲田大学) - コメント 2
片山 裕(神戸大学) - 総合討論
司会:藤原 帰一(東京大学)
閉会の辞 池端 雪浦(会長)
第60回研究大会
- 日時:
- 1998年11月28日(土)・11月29日(日)
- 会場:
- 桃山学院大学 2号館301号室(ハイビジョン・シアター)
11月28日(土)
開会の辞 深見純生(大会準備委員長)
自由研究発表
- タイ民主化に於ける中央-地方関係:1990年代タイ民主制危機の構造
外山 文子(神戸大学大学院) - 英領期上ビルマにおける「国有地」宣言 (declaration of State Land)
水野明日香(東京大学大学院) - フィリピンのリカルテ将軍に関する一考察,1915-1945
荒 哲(桜の聖母短期大学) - 北部ベトナム仏教寺院の伽藍構成について―建築学を中心にした総合調査から
重枝 豊・大山亜紀子(日本大学) - 一族の事業としての陳朝―中世ベトナムにおける父系同族集団の形成―
桃木至朗(大阪大学)
11月29日(日)
シンポジウム 《エスニシティの誕生とその歴史化をめぐって》
- 趣旨説明 大会委員 伊東利勝
- クリスチャン・ラフ(ビルマ,タイ)にみる民族意識の形成―初期集団改宗運動とその後日談をめぐって―
片岡 樹(九州大学大学院) - マレーシア・サバ州カダザン人のエスニシティとキリスト教
山本 博之(東京大学大学院) - 民族・宗教・国家―1950年代以降のバリ島社会とヒンドゥー
永淵 康之(名古屋工業大学) - コメント 1
青山 亨(鹿児島大学) - コメント 2
弘末雅士(天理大学)
閉会の辞 池端雪浦(会長)